さくらんぼの目覚め

さくらんぼ狩り

長かった冬もようやく終わり。
雪がとけて草の色が見える園地となりました。

この時期になると、ついついやってしまうのが
さくらんぼの芽をじーっと見つめること。

「まだかな…」
「いや、今ちょっと膨らんだよね?」
「気のせいかな?」

…と、木の前でひとりでやっていると、
だいぶ怪しい人に見えるかもしれませんが、これも毎年の恒例行事です。

よく見ると、本当にほんの少しだけ、芽がふくらみ始めている気がします。
厳しい冬をじっと耐えていたさくらんぼたちが、
ようやく「そろそろ動くか」と目を覚まし始めたようです。

今進めているのが剪定作業
鋏やのこぎりを使って、一本一本の木を見ながら枝を整理していきます。

どの枝を残すのか。
どこに光を通すのか。
どこに実をつけてもらうのか。

これがまた、なかなか悩ましい仕事なんです。

「これで良し!」と思って切った枝が、
数か月後の収穫にしっかり影響してきます。

つまり――

今年のさくらんぼの出来は、今の自分の判断にかかっている。

…と考えると、だんだんプレッシャーがのしかかってきます。

正直に言うと、
毎年この時期になると心の中で思います。

「今年もこのプレッシャーと戦うのか…」と。

できれば、さくらんぼ達が勝手に
「今年は全部いい感じに育てておきました!」
なんて言ってくれれば楽なんですが、残念ながらそうはいきません。

結局、今年も
一本一本の枝と相談しながら進めていくしかないようです。

ということで今年もまた、
小さな芽を真っ赤な宝石のようなさくらんぼに育てる一年が始まりました。

今年も「美味しい!」と言っていただける実りを目指して、
一枝一枝、魂を込めて向き合っていきたいと思います。

…とは言いつつ、
内心はプレッシャーでちょっと逃げ出したい気持ちもありますが。

まぁ、逃げても木は追いかけてきませんが、
収穫の結果はしっかり追いかけてくるので、頑張るしかないですね。


追伸

最近は、激動のイラン情勢をはじめ、
世界のニュースが目まぐるしすぎて追いかけるだけでも精一杯です。

そのせいか、最近は少しSNSから離れ気味ですが、
園地ではいつも通り木々と対話しながら元気にやっています。

芽が膨らんだニュースも抱えてせわしくしてます 笑

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