雪の下で始まる一年 ― 剪定と冬将軍のはざまで

さくらんぼ狩り

前回のブログでは真っ白な園地でしたが、その後の降雨でだいぶ雪解けが進みました。
そんな中、
実は今シーズンに向けた剪定作業が静かに始まっています。

剪定は、さくらんぼの木と一年向き合う最初の大切な仕事です。
枝の勢いや向き、前年の実なりを思い返しながら、
かつ、昨年から酷暑も考慮して
どの枝を残し、どこを切るかを一本一本判断していきます。
この冬の作業が、春の芽吹き、そして初夏の実りを大きく左右します。

ただ、今年いちばん気がかりなのは、
来週中ごろから予想されている“冬将軍”の到来です。
雪が本格的に積もってしまうと、まず優先されるのは家の雪下ろし。
屋根や雨よけテントの安全を確保しなければならず、
どうしても剪定作業は後回しになってしまいます。

剪定は本来、テンポよく進めたい作業です。
間が空くと、枝の状態を再確認する必要も出てきますし、
天候との駆け引きが続く冬は、毎年悩ましい季節でもあります。

それでも、雪の上に落ちた剪定枝を見ると、
「今年もこの季節が来たな」と気持ちが引き締まります。
静まり返った園地で、風の音だけを聞きながら、
木と対話するように鋏を入れる時間は、冬ならではのものです。

天候を見極めながら、無理をせず、
そして遅れを取り戻す工夫をしながら、
今年も次の季節へ向けた準備を進めていきたいと思います。

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